gourmet
山行

小屋グルメも満喫
驚き多めの冷泉小屋滞在

マウンテン グルメ ラボ(MGL)では、定期的に合宿という名の作戦会議をおこなっています。いつもは都内の事務所でおこなうんですが、今回は季節も良くなってきたし山のほうまで足を伸ばそう、ということになり、向かった先は乗鞍方面。

昨年、松本でおこなわれたイベント「ALPS OUTDOOR SUMMIT」でもご一緒させていただいた冷泉小屋さんにお邪魔することに。



冷泉小屋訪問は驚きの連続でした。

バスで一気に冷泉小屋の目の前まで行けるというアクセスの良さに、まず驚愕です。乗鞍中腹、とはいえ標高は2100mあるので、下界の暑さからも解放され、作戦会議の場所としても最高のロケーションです。

そして建物。永らくクローズしていたこの小屋を、2021年に現オーナーである村田淳一さんがリニューアル。内装の綺麗さは言うまでもなく、トイレも広々ぴっかぴか。しかも小屋のすぐ脇を流れる冷泉を湧かしたお風呂にも入れるという至れり尽くせり感。共有スペースにはイエルカの薪ストーブが置かれているのもツボでした。

これ、本当に山小屋? というクオリティで、おそらくいま日本でもっとも綺麗な小屋だと思います。



そしてエネルギー関連も先進的。屋根には最新型のソーラーパネルを載せていて、テスラ社のバッテリーに蓄電して小屋の灯りなどをまかなっています。各部屋にコンセントはありませんが、大型のポータブルバッテリーを貸し出してくれるので不便はありません。個人的には発電機を回さないので、とても静かに過ごせるというところも魅力的。



小腹が空いたので注文したカレーパンは生地から作っていて、注文後に揚げてくれるので、あっつあつ。具材のビーフカレーもめちゃくちゃ美味しくて、カリカリとモチモチが両立した自家製パンともよく合います。オーナーの母君の味、というから、そのクオリティおそるべし、です。



夜ご飯がまたすごい。通常の山小屋では、決められた料理をみんなで食べるスタイルが多いですが、冷泉小屋はアラカルトメニューから自分の食べたいものを選べるんです。野菜の前菜、肉の前菜、メインの肉料理など種類も豊富です。

前菜は「季節のいちじくと生ハム」、「すみおのそら豆とブッラータのサラダ」をチョイス。そしてメインの「信州ポークの塩豚とレンズ豆の煮込み」がめちゃくちゃ美味。ホロホロのお肉とレンズ豆の食感、そして優しい味付けは、まるで高級レストランのクオリティです。

 


お酒も豊富。クラフトビール、クラフトジン、ブランデーなど各種揃っていて、ナチュラルワインもあります。とうぜん飲むでしょう!

ということで、ピペーニョやコトー・ドゥ・トルマオをはじめ、いろいろ堪能させていただきました。



日本で1番綺麗、なだけでなく日本で1番グルメな山小屋に勝手に認定させていただきます。ランチだけしにくるお客さんも多いという、まさに天上のレストラン。MGLのコンセプト的にも超シンパシーなのです。


ということで、さっそく取り扱いのお願いをすると、嬉しい快諾! 

こんな美味しいご飯を出す山小屋に認めてもらえて感無量です。7月頃から冷泉小屋でMGLが購入できるようになりますので、乗鞍方面にお越しの際はぜひ冷泉小屋にお立ち寄りください。さらに、冷泉小屋でのイベントも企画中。こちらは詳細固まり次第、またインフォメーションさせていただきます!



あれ、そういえば小屋の居心地が良すぎて、作戦会議よりもワインパーティのほうに振り切れちゃった感じはありますが、まあそれもMGLらしいということで。

 

Text & Photo / Takashi Sakurai