グルメ
山行

GOURMET HIKE #02
塩の山〜野草料理

我々MOUNTAIN GOURMET LAB.のメンバーが山に行った時に何を食べるか?

普段の山行だと自分達の商品を見直す意味も込めてMGLのヤマメシを食べることが多いですが、定期的に「GOURMET HIKE(グルメハイク)」と銘打って、各自美味しいものを作ったり、持ち寄ったりして山の絶景の中で食べる会を開催しています。

そう、マウンテンのグルメをラボしてるんです。

我々にとって、まさに「山は最高のレストラン!」なのです。

今回の「GOURMET HIKE」はシェフ田嶋のソロ活動。
普段からフィールドワークとして野外料理や山菜、きのこなどの食料採取、野鳥の猟に参加したりなど美味しさを求めて山に入りますが、今回は野草料理。

 

日本に残る野草、日本ならではの摘み草文化を伝える、
「摘み草のお店 つちころび」さんの講座に参加して来ました。

🌾つちころび

住所|〒404-0051 山梨県甲州市塩山竹森
Facebook https://www.facebook.com/tsuchikorobi
Instagram @tsuchikorobi


この日の講座は実際に摘み草をして、採取したもので料理をするのですが、その会場となる畑は駅から徒歩30分弱。その畑と駅の間に横たわる小さな山、塩の山がありどうしても迂回ルートをマップに指示されます。

山を越えた向こう側にある、、ということは
この山を越えていけ、という事ですよね?

天気もいいし、塩の山ハイキングからの摘み草料理をするグルメハイクとなりました。

 

山梨県甲州市「塩の山」

甲州市のほぼ中心に位置します。
標高556m 、標高差約140m、周囲約3.5kmのお山歩ハイクにうってつけの小さな山です。


「塩ノ山自然遊歩道入口」までJR塩山駅北口から徒歩で約15分。
遊歩道の入り口には看板があります。
登山口は住宅の間から始まりますので早朝などは静かに通りましょう。

塩の山は遊歩道入り口から1時間程度で山頂まで行って下山できます。何か所か休憩所やベンチもあるので、お子さんとのハイキングにもピッタリですし、お弁当持っていくのも良いですね〜。

塩ノ山は、「四方からよく見える」「四方がよく見える」という意味で「しほうのやま」と呼ばれたことから転じて塩の山になった、といわれているそうです。


冬の山とはいえ、日がさすとポカポカ気持ちいいです。
気持ちいい山歩道、下山した先にトイレも用意されていて環境もバッチリ。

ちょっと歩き足りないですが、
そのまま野草を採取する畑の待ち合わせ場所まで歩いていきます。




一番乗りで、現地に到着。

集合後はあったかい野草茶を頂きながら、
最近の保存食話で盛り上がり、野草採取スタート。

マルバトゲヂシャ、ハルジオン、少量のノビル、スズメのエンドウ、ゲシゲシの新芽、オヤブジラミ、セイタカアワダチソウなど



摘んだ野草でリアル七草粥を作ります。


無病息災を願って、
「七草なずな唐土の鳥と日本の鳥の渡らぬ先にバッタクサーバッタクサー」
と七草囃子を歌いながら七草を刻みます。

地域に七草粥に縁があるとされている七日子神社があり、近隣の保育園では今でもこの七草囃子が歌い続けられているそうです。


粥だけでなく、
野草餃子、鹿のしぐれ煮、干し柿の紫蘇漬けなどなど盛りだくさん。
外で食べる野草料理は作るところから楽しくて美味しい。
しかも自分たちで摘んできた野草を使って。

山歩きからの贅沢な野草パーティーでした。

こうしてまたサバイバル知識を得て、新たなマウンテングルメの探求に励むのでした。


⚠️ CAUTION!! 注意 ⚠️
自分以外が所有する森林において何らかの産出物を持ち帰ることは、すべて森林窃盗に該当するおそれがあるのでご注意を。また、畑でも地主さんの許可が必要ですし、野草はしっかりとした知識のある方と一緒に。毒草も普通に生えてます。

Text&Photo  by Yoshifumi Tashima