インタビュー

グルメ・ハイカーズ
#04 笈川 透さん
(LOG プロダクトマネージャー)

アウトドアギアを中心にさまざまなアイテムのセレクト販売やオリジナル商品を展開しているLOG。キャンプ好きなら名前を知っている人も多いはず。ここ数年、登山にも夢中で山関連のギアの扱いも増えています。今回のグルメ・ハイカーでは、LOGメンバー屈指の山好きであり、マウンテン グルメ ラボのヘビーユーザーでもある笈川透さんにご登場いただきます。

 

まず簡単に笈川さんが所属しているLOGを紹介していただけますか。

もともとキャンプ文脈ではじまったブランドであり、プラットフォームなんですが、自分たちの興味がキャンプだけでなく、登山などに広がって行ったこともあって、最近ではもっと広く、自然やライフスタイルといったものも発信しています。「アウトドアだけ」とかに限定せず、いろんな垣根を越えたいという思いもあります。たとえば僕の場合は、登山とその後の下山飲みも含めて楽しんでいます。そういう風にジャンルを跨ぐことで見えてくる良さなども、オリジナル商品やセレクトを通じて、提案していきたいですね。


LOGメンバー、とくに笈川さんは数年前から結構ガチな山歩きしてますよね?

登山を始めたのは2021年です。丹沢の塔ノ岳に行きました。めちゃくちゃ疲れましたね。でも、一緒に行った経験者に「ここを登れたら大概の山に行けるよ」と言われて、すっかりその気になっちゃって翌月にはテン泊で涸沢まで。チョー大変でしたね。でも、紅葉の涸沢の美しさに感動して、もっといろんな所を見てみたくなったんです。そこからはすっかりハマって、雪の黒斑山にはじまって、夏の北アルプス縦走など、暇さえあれば山に行く生活になりました。


最初、キツかったと言ってましたが、なんで続けたんですか?

やっぱりご褒美があったからですね。山頂での景色、テント場で飲むビール、下山後の美味いご飯。キツい後だからこそ堪能できる良さが山にはあると思います。


よく行くホームマウンテンはどこですか?

塔ノ岳ですね。最初に登った山でもありますし、いまでも毎年1月3日に、その時のメンバーと一緒に登りに行きます。いわゆる指標になる山だと思います。登ることで、いまの自分の体力度をチェックできる、そんな山ですね。



登山のスタイルはどんな感じですか?

道具はできるだけ軽い物を選ぶのでジャンルとしてはULですね。ただし削った分、山では売っていないクラフトビールとか、おつまみなど、現地でのご褒美になるようなものを持って行くのでいつもバックパックはパンパンです。あと最近だと、イヤフォンを持って行って夜のテントで動画を観たりしてますね。



登山におけるこだわりのようなものはありますか?

ピークハントというよりは、山以外も楽しみたいですね。例えば、行きたい温泉があるから、その近くの山に登ろうとか、良い飲み屋街があるからそこの近くの山に行こうとか、そういうふうに選ぶことが多いです。目的によって山を変える感じです。なので、行きたい山というのは、その時にやりたいこと、興味のあること、時期などによって変わってきますね。たとえば今後、もしバックカントリーを始めたら、それに合わせた山を選ぶことも増えると思います。

 

山ではどんな食事をしていますか?

小屋で食べるご飯も好きなので、自分で持って行くのはドライ系の手軽にできるものがメインですね。軽くて、パッキングしやすくて、美味しいものが理想なので、マウンテン グルメ ラボの登場は個人的にもすごく嬉しかったです。毎回持って行ってますし、家にも大量にストックしてあります(笑)

 

行動食はどんなものを持っていきますか?

毎回持って行くのは羊羹ですね。セブンイレブンの一口サイズのやつです。セブンイレブンって他にも山に向くものが多いですよね。パッキングしやすい絶妙なサイズ感とか。勝手にセブンイレブンの商品開発担当山好き説をとなえてます。



クッカーなどはどんなものを使っていますか?

ヒルビリーポットの小さい方です。アルミなので扱いもラクですし、110のOD缶とシングルバーナーがちょうど収まるサイズ感も気に入っています。テン泊縦走とかになると、もうひとつ大きいサイズをスタッキングしていって、お湯を沸かす用と、調理する用に分けて使っています。




マウンテン グルメ ラボを扱ってくれている理由はどんなものなんでしょう?

美味い! の一言に尽きますね。自分が良いと思ったものを、できるだけ多くの人に知ってもらいたいという思いがあるので、それなら取り扱うのが一番だなと思ったんです。



周囲やお客さまの反応は?

山に持って行って友人などに振る舞うこともあるんですが、そこで初めて知った人がリピーターになってくれたりしてますよ。



マウンテングルメラボを食べてみての率直な感想を教えてください。

思わず「うまっ!」と声がでました。だけでなくドライとは思えない複雑な味わいがあって、完成度の高い料理を食べている感じでしたね。そんなにたいした舌を持っているわけではない僕でも、それを瞬時に感じられたというのは、かなり凄いことだと思います。味が単調じゃないから、食べ飽きないというのも、山のご飯としてとても優れていますよね。



マウンテングルメラボでは、どの味が好きですか?

山椒七味香る豚汁雑炊」です。こういうドライ系って洋食系が多いイメージなんですが、そんな中で完成度の高い和食というのが貴重な存在です。「烏賊塩辛のクリームペンネ」も好きですね。あれはお酒のアテにもなるし、

バケットとかに乗せても美味しいんですよね。



こういう味が欲しい、ここがこうだったら、などマウンテングルメラボに要望があったら教えてください。

ラーメン欲しいですね。自分がラーメン好きなのもあるんですが、山のラーメンってやっぱり美味しいじゃないですか。ただ、味が濃すぎると汁を飲むのがツライ時もあって。汁までスッキリ飲み干せる、そんな極上ラーメンがあったら、もう毎食それで良いかもしれません。あとは、お酒好きとしてはおつまみシリーズですね。例えばお湯で戻して食べられるあったかいおつまみとか。烏賊塩辛のペンネのおつまみ特化型とか。あとはもう少し短い時間で作れるものがリリースされたら嬉しいです。麺とか米を戻す必要がなければ、もう少し時間を短縮したものも作れたりしないですかね。なにはともあれ、今後リリースされるであろう、予想を超えてくる新メニューにいまから期待しています!




LOG Web site
https://lifeoverground.com/

 

interview by Takashi Sakurai

Related products

View more