グルメ

下山飯 #02
新宮の夜、愛すべき「呑み所ひできちゃん」

山を下りたら、何よりも先に全力で探してしまうもの。それが「下山飯」です。 熊野古道「小辺路」を歩き終えた我々。帰りの電車の時刻を計算し、どこで、どのタイミングで、何を食べて飲むのがベストか。頭をフル回転させながらスマホで検索し尽くし、辿り着いたのがここ「呑み所ひできちゃん」でした。

新宮駅から車で4分、徒歩だと15分ほど離れた場所にありますが、ここを猛烈に推薦させてください。その魅力を4つのポイントでご紹介します。


① 圧倒的に嬉しい「15:00 OPEN」
そもそも新宮周辺で、昼過ぎからお酒が飲めるお店はほとんどありません。下山して早い時間から祝杯をあげたいハイカーにとって、この営業時間だけで神レベルです。


② 地元の「美味いもん」が盛りだくさん
メニューを開くと、「いらぎ」「せせり(鶏ではなく魚の部位)」「ながれこ」「もいか」といった聞き馴染みのない名前が並びます。どれも地元でしか流通しないような新鮮な食材ばかり。 お酒もツマミも、一品一品がとにかく絶品。そして極めつけは、最後にいただいた「黒バイ貝の炊き込みご飯」。口に入れた瞬間、鼻の奥まで一気に広がる濃厚な磯の香り……。最初から最後まで、美味しすぎて終始ニッコニコでした。


③ あたたかい「地の人」が集う居場所
店内には、リタイアしてから毎日通っているという地元のおじさんたちや、毎日来てはお酒を一杯だけゆっくりと楽しんでいく90歳を超えたおばあちゃんの姿が。そして「駅まで遠いから」と、帰りに車で送ってくれたマスターのひできちゃん。 新宮の人々にとってなくてはならない、優しいコミュニティがそこに出来上がっていました。

④ 驚きのコストパフォーマンス
大食い・大酒飲みの私たちが、これでもかとベロベロになるまで飲んで食べて、お会計は1人あたり約6,000円。おそらく普通の方であれば、3,000円〜4,000円でも十分に満足できると思います。
こんなにも素敵な名店で旅を締めくくることができて、本当に最高でした。 心も、身体も、そして舌も。すべてが満たされ尽くした小辺路の旅。これにて、おしまい。

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