パッケージに隠されたイメージマウンテンたち
マウンテン グルメ ラボ(MGL)もラインナップを増やし、いろんな味を楽しんでいただけるようになってきました。各メニューのパッケージをズラッと並べてみると、なかなか楽しいバリエーションになっていると自負しています。
さて、そんなMGLのパッケージですが、商品名の上をよ〜く見てみてください。そう、山の名前が書いてあるんです。ちなみに鍋に盛り付けられているのもその山のシルエット。
じつは、商品開発の際にイメージマウンテンというものを設定していて、それがここに記されてるんです。え? 気付かない? ですよね。ということで今回は、各商品ごとのイメージマウンテンについてお伝えできればと思っています。
⛰️ 鶏と舞茸のシェリー煮込み【槍ヶ岳】
このレシピは、シェフ田嶋がフランスのジュラ地方で食べた「コック・オ・バンジョーヌ(鶏の黄色ワイン煮込み)」が元となっています。ジュラ地方は山岳エリアも多く、フランス、スイスの国境にはジュラ山脈もあります。そんな山々を感じながら食した「コック・オ・バンジョーヌ」の日本アレンジ。イメージマウンテンはシェフ田嶋が初めてテン泊登山をした蝶ヶ岳から眺めた槍ヶ岳。その量感ある岩々しさからジュラのワインを連想し、同時にコック・オ・バンジョーヌを思い出したと言います。くわえて北アルプスの様々な場所から眺めることができる槍ヶ岳は、アイコン的存在。この「鶏と舞茸のシェリー煮込み」はMGLにとっての象徴的なメニューということで、槍ヶ岳をイメージマウンテンにしました。
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⛰️ タケノコと柑橘のグリーンカレー【宮之浦岳】
屋久島は日本屈指の降雨量により、屋久杉をはじめ、多様かつ独自の生態系を持つ、世界自然遺産でもあります。洋上のアルプスと呼ばれるくらい山深い屋久島ですが、その中でもひときわ存在感を放つのが九州最高峰の宮之浦岳です。登山口付近の霧に包まれた神秘的な森を抜けると、抜け感ある爽快な景色が一気に広がります。ところどころにある白い花崗岩も緑の中に映えます。この風景と、ひとくちごとに味と食感が変化する「タケノコと柑橘のグリーンカレー」が重なり合い、さらには南国っぽいグリーンカレーということで宮之浦岳がぴったりマッチしました。
→ 1月発売予定!(乞うご期待😋)
⛰️ ラムと豆のトマトシチュー(ブルグル入り)【くじゅう連山】
コンセプトは中東×アフリカン×フレンチですが、そんなエキゾチックな山を日本で探したときに浮上してきたのが、大分と熊本にまたがる、くじゅう連山です。なかでも北千里ヶ浜の硫黄山付近の火山風景は、まるでロードムービーに出てきそうな異国感。野焼きで一面真っ黒になる春、ミヤマキリシマが咲き乱れる夏のピンク、紅葉に染まる秋の赤、雪景色で白く輝く冬。さまざまな表情を持っているという点も多国籍感ある「ラムと豆のトマトシチュー」の味にピッタリだと思っています。
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⛰️ 山椒七味香る豚汁雑炊【丹沢山】
日本人を古くから支えて来た調味料と言えば、やはり味噌がはずせません。海外旅行などに行った際にも、まっさきに恋しくなるのが味噌の風味という人も多いと思います。そんな日本人の郷愁を誘う山と考えると、正直ひとつに絞れるものではなく、気付けば何度も通っている“それぞれのホームマウンテン”が良いのでは、ということになりました。パッケージには、MGLメンバーもよく通い、コラボした加藤兵太郎商店さんからもほど近い丹沢山を記しましたが、みなさんのホームマウンテンを思い浮かべてもらえたら、という思いも込めています。
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⛰️ 香ばし海老のレモン麻婆飯(厚揚げ入り)【仙丈ヶ岳】
MGL初となる中華系のメニュー。ホームマウンテンは正直迷いました。そこで鍵となったのが、味の決め手にもなっているレモンの爽快な酸味。日本の登山の場合は汗をかきつつ、樹林帯を抜けた先に広がる壮大な山というコントラストを経験することは多いと思いますが、まっさきに思い浮かんだのが、南アルプスの女王という異名をもつ仙丈ヶ岳。豪快さと美麗さをあわせもつその山容は、見る者にまるでレモンが放つ爽快感を与えてくれます。
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⛰️ 烏賊塩辛のクリームペンネ【塩見岳】
烏賊塩辛という、山飯としてはかなり異色な食材を使ったこのメニュー。シェフ田嶋の知人が言った「山で食べる、炙った魚の干物ほど美味いものはない」という言葉がヒントになった、海を感じる山飯です。イメージマウンテンとしては、海沿いにあるような山も候補としてあがったのですが、最終的に決まったのは南アルプスのど真ん中に位置する、塩見岳。日本の中でも海から遠く離れた山域ではあるものの、遠く駿河湾を望めるポイントがあるのが決め手でした。深い山の中で、海を思いつつ食して欲しい一品です。
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⛰️ トマトと炸醤の合体麻婆飯(厚揚げ入り)【天狗岳】
炸醤(ザージャン)という、にんにくと生姜をきかせた肉味噌を使った中華風ソースと、フレッシュでジューシーなトマトソース。この2つを別々に作ってパッキングしてある、良い意味で二面性のあるメニューです。ではそれに合うイメージマウンテンは? ということであがったのが八ヶ岳の天狗岳。双耳峰ということもありますし、美しい樹林帯と頂上直下の岩稜帯という良い意味での二面性がある山だと思っています。そんな天狗岳で、麻辣と酸甘がそれぞれ際立つ豊かな食体験をぜひ!
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